日本で活躍した選手が欧州でサッカーの監督になるというのは非常に難しいのが実情です。
言葉の壁という問題もありますが、日本のように、有名な選手がライセンスを取得したからといっていきなり監督になることは難しく、ステップアップが必要となります。コーチとして実績を積み、その過程で監督になることができるため、いくつかのハードルを乗り越える必要があります。もちろんサッカーに詳しいことも求められるため、思った以上に大変な道のりであることは明らかです。一方、サッカー後進国で指導者となるのは意外と難しくはないのも確かです。
欧州の場合、下部リーグが1つの国でいくつもあるため、最初は下部リーグでコーチ等を務めるというのが理想的です。そこからキャリアを始め、段々とカテゴリーを上げていくというのが自然であり、合理的です。いきなりトップのカテゴリーで未知数の人に任せるチームはほとんどなく、しかもシビアであるため、すぐにクビになってしまう恐れもあります。ならば、時間をかけてでも下部リーグから実績を積み上げ、必要となるノウハウを習得し、それを基に指導や采配をしていけば、経験が更なる自信を生み、その自信が思い切った采配につながり、結果に結びつきます。